第8回 国家資格キャリアコンサルタント学科試験

問1 個人の主体的なキャリア形成が重要であることの理由に関する次の記述のうち、 最も不適切なものはどれか。

  1. 全人生(トータルライフ)の中の仕事人生(ワークライフ)の占める割合(大きさ)を決め ること、調和をとることは、いずれも個人が決定すべきことであるから。
  2. 個人が人生の活動的な時間帯を仕事と関わりながらどのように生きようとするのか、また仕 事を提供する側が人材をいかに活用し育てていくのか、という相互作用の中でキャリアは形 成、展開するものであるから。
  3. 経済の活性化を図るためには、その担い手たる個々の労働者についても自らのキャリアを構 想し、能力を磨くとともに、仕事に積極的に関わり、新たな価値を生み出すような自立した 姿勢が求められるから。
  4. 企業は、社員自らにキャリア形成の責任を持たせ、社員のキャリア形成に一切関与しなくなっているから。

結果

解説:問1.社会及び経済の動向並びにキャリア形成支援の必要性の理解

  1. ○:ワーク・ライフ・バランスの意味そのものであり、適切である。
  2. ○:企業と働く者は協調して生産性の向上に努めつつ、働き方改革に自主的に取り組む。
  3. ○:違和感はない。また出題内容ではないものの、今後に備え、用語を紹介しておく。「ディーセント・ワーク=働きがいのある人間らしい仕事」の実現に取り組む必要性が憲章に書かれている。
  4. ×:社員のキャリア形成に企業の関与はむしろ不可欠であり、働き方改革の推進のためには、労使、さらに国や地方公共団体も含めた支援、連携が必要である。
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